The Kurobe Dam, the biggest arch type dam in Japan

今日はあの「黒部の太陽」の舞台になった黒部ダムを見学です.
黒部ダムへのアクセスルートは3通りありますが,今回は最もマニアックな,宇奈月温泉から黒部川に沿って直接アタックするというルートです.




(1)黒部渓谷鉄道,(2)トロッコ電車,(3)垂直エレベーター,(4)バッテリートロッコ,(5)インクライン,(6)マイクロバスという6つの乗り物を乗り継いで行きます.これらの乗り物・ルートは電力会社が黒部川に下流から第1,第2,第3とダムや発電所を建設するための建設機械,資材運搬,発電設備などを運搬するために,戦前からもの凄い苦労と犠牲の上に切り開いてきたルートだそうです.





最初は,黒部渓谷鉄道.通常の鉄道のミニチュア版といった感じですが,パワーは凄い.渓谷沿いにぐんぐん登って行きます.途中,戦前から建設されてきた旧いダムや発電所が見れます.



1時間ほど乗って,一回り小さなトロッコ電車に乗り換え,欅平(けえやきだいら)という駅まで行きます.




ここからは,200mの垂直エレベータで一気に鉛直上昇.





ここから有名な高熱トンネル用のバッテリートロッコに乗ります.このトンネルは小説でも有名な
「高熱ずい道」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%86%B1%E9%9A%A7%E9%81%93

で,工事の当時は何と160℃,今でも40℃の高熱なので,通常の電車じゃなくてバッテリーカーが運行されていました.





バッテリーカーは途中,仙人峡という駅に止ります.そこには仙人峡ダムという昭和初期に作られたダムが,完全に自然の地形に溶け込んでいました.







バッテリーカーの終点地点は,巨大な地下空間,有名な黒四発電所です.






4基の巨大な発電タービン.こんなものをどうやって山をくり抜いた中に作ったのでしょうか?







その答えはこれです.ここから上に向かって乗ったインクラインという巨大な斜めエレベータ,実はこれは上から発電所の施設を降ろすために作られた化け物エレベーターでした.

インクラインの終点からダムまでは,再び水平なトンネル,今度はマイクロバスで移動です.












トンネルを抜けた所に現れました.今世紀我が国最大の構造物,黒部ダムです.
標高1400m場所に,よくこんな物を作ったものですね! ただただ,感動します.




ダムから反対側の長野県側には,トンネルの中をトロリーバスで抜けます.このトンネルこそが,
「黒部の陽」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E9%83%A8%E3%81%AE%E5%A4%AA%E9%99%BD
の舞台,破砕帯http://www.shokoren-toyama.or.jp/~unazuki/shiru-hasai.html
との壮絶な戦いの舞台です.当時の男たちの勇ましい姿を想像しただけで,身震します.

今日は,本当にに素晴らしい体験をさせてもらいました.

全写真はこちらです.
http://ws3-er.eng.hokudai.ac.jp/yasu/photos/20101019Kurobe/index.htm

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